船のよもやま話

船舶に関わる話題

2021-01-01から1年間の記事一覧

母船式漁業 モッコ

モッコと呼ばれるロープを編み込んだ吊り具によってクレーンを使用し、缶詰や魚の製品となるすり身や荒巻鮭、鯨肉などを母船から仲積船に積み込んでいました。 母船は、独航船が取ってきたサケマス、鱈を積み込み、それを母船内にある機器を用いてすり身を作…

母船式漁業 通信

母船式漁業は廃れてしまった漁業です。それでも素晴らしい漁業であり、日本を支えた産業の一つでした。 200海里問題でその漁業が終息してしまいます。 母船式漁業が盛んだった当時は、トンツーと言われる電信によって通信が行われていました。単音となるトと…

新生「図南丸」 母船式漁業

新生「図南丸」は、当時の播磨造船によって修繕されました。 日本まで運ばれた当時、「図南丸」には、泥が溜まり、貝などの海洋生物も大量に付着していました。それを丁寧に取り除き、魚雷や爆発の被害を受けたところを治し、新しいエンジンを搭載し、「第三…

母船式漁業 図南丸

日本水産は、大した企業です。戦後活躍した企業の一つです。多くの日本人を飢餓から救った企業なのです。大洋漁業も然りです。 戦後、日本は食糧危機に陥りました。特に動物性タンパク質を摂取できない状況でした。船という船は全て沈没し、大量に魚を捕る船…

母船式漁業

母船式漁業は、日本にとって重要な産業でした。 戦前から、母船式漁業は行われておりました。有名な小説「蟹工船」は一種の母船式漁業と言えると思います。 南洋捕鯨も戦前から行われていました。昭和9年(1934年)ごろの話です。この頃から大型な母船と捕鯨船…

大型の漁船

今ではもう廃れてしまいましたが、昔、母船式漁業がありました。 大きな母船一隻を中心として、中型の漁船を多く引く連れ漁場において数ヶ月間、操業する方法です。捕鯨の場合には、独航船では無く、キャッチャーボートになります。 北洋の場合、鮭鱒(通常サ…

帆船教育

今回書く内容は、帆船による船員教育についての個人的な雑感です。 日本には、「日本丸」と「海王丸」の二隻が帆船の練習船として用いられている。「あこがれ」も使用されているといえば使用されている様な。 かなり昔、この二隻の帆船に乗ることができたの…

国旗と国籍

1月27日は、国旗制定記念日です。日の丸が日本の国に旗に制定された日です。 年代は、1870年、明治3年です。明治に入ってすぐに国旗が定められました。江戸幕府時代からも日章旗を国の旗として船で使用していました。 船と国旗は、実に縁が深い関係です。船…

通信 船の免許2

船舶免許には、小型船舶操縦士と海技士があります。 海技士の中でも、航海、機関、通信、電子通信に分かれています。 この内、通信や電子通信の資格は、通信装置を使用する小型船舶を操縦する際に必要になるかもしれません。 通常の船舶には無線装置が付いて…

船の免許  免状

船を動かすためには、免許が必要です。 まず、船の大小から、小型船舶操縦士免許と海技士の2種類の船舶免許に分かれます。 小型船舶操縦士免許は、ボートやヨット、沿岸の漁船、釣り船などに必要な免許です。 海技士の免許は、小型船舶操縦士免許とは異なる…

航海灯と海上衝突予防法

海上衝突予防法は、世界共通のものなり。 2隻の汽船が真向かいに行き逢い衝突するおそれがある時、互いに右に変針し互い他船の左舷を航過すべし。 2隻の汽船が互い横切り衝突のおそれがある時、他船を右舷に見る船より先に他船の航路を避くべし。 この内容が…

位置-測位

現在では、ほとんどの船は、GPS(Global Positioning System)など衛星を用いて、測位を行なっています。 GPSは、アメリカが開発し衛星測位システムです。最近では各国で開発しており、EUによるGallileo,ロシアのGLONAS,中国の北斗があります。 これらの衛星を…