船のよもやま話

船舶に関わる話題

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

母船式漁業 モッコ

モッコと呼ばれるロープを編み込んだ吊り具によってクレーンを使用し、缶詰や魚の製品となるすり身や荒巻鮭、鯨肉などを母船から仲積船に積み込んでいました。 母船は、独航船が取ってきたサケマス、鱈を積み込み、それを母船内にある機器を用いてすり身を作…

母船式漁業 通信

母船式漁業は廃れてしまった漁業です。それでも素晴らしい漁業であり、日本を支えた産業の一つでした。 200海里問題でその漁業が終息してしまいます。 母船式漁業が盛んだった当時は、トンツーと言われる電信によって通信が行われていました。単音となるトと…

新生「図南丸」 母船式漁業

新生「図南丸」は、当時の播磨造船によって修繕されました。 日本まで運ばれた当時、「図南丸」には、泥が溜まり、貝などの海洋生物も大量に付着していました。それを丁寧に取り除き、魚雷や爆発の被害を受けたところを治し、新しいエンジンを搭載し、「第三…

母船式漁業 図南丸

日本水産は、大した企業です。戦後活躍した企業の一つです。多くの日本人を飢餓から救った企業なのです。大洋漁業も然りです。 戦後、日本は食糧危機に陥りました。特に動物性タンパク質を摂取できない状況でした。船という船は全て沈没し、大量に魚を捕る船…

母船式漁業

母船式漁業は、日本にとって重要な産業でした。 戦前から、母船式漁業は行われておりました。有名な小説「蟹工船」は一種の母船式漁業と言えると思います。 南洋捕鯨も戦前から行われていました。昭和9年(1934年)ごろの話です。この頃から大型な母船と捕鯨船…

大型の漁船

今ではもう廃れてしまいましたが、昔、母船式漁業がありました。 大きな母船一隻を中心として、中型の漁船を多く引く連れ漁場において数ヶ月間、操業する方法です。捕鯨の場合には、独航船では無く、キャッチャーボートになります。 北洋の場合、鮭鱒(通常サ…