航海灯と海上衝突予防法
海上衝突予防法は、世界共通のものなり。
2隻の汽船が真向かいに行き逢い衝突するおそれがある時、互いに右に変針し互い他船の左舷を航過すべし。
2隻の汽船が互い横切り衝突のおそれがある時、他船を右舷に見る船より先に他船の航路を避くべし。
この内容が海上の交通に関する基本の法律です。あと、帆船や漁船、大型船、雑種船、それに操縦性能制限船などが出てきます。
学校で習うと「自船(自分が操船している船)から見て、右に見る船を避ける。」と教わります。
自船は、右からくる船を避けます。それでは、左から来る船に対しては、どうするのでしょうか。その時は、そのままの状態で走り続けます。増減速や変針は行いません。行なってはいけない事になっています。自船の状態を下手に変化させると相手船が混乱してしまい、衝突する恐れがあるためです。
右に見る船を避けるためか、船長の部屋は、ブリッジ・船橋の下、船首側の右角に設けられている事が多い様です。
夜間など、舷灯として右舷には緑灯、左舷には赤灯を点灯する事になっていますし、白色灯の船首灯(低い)とマスト灯(高い)の対で向きが分かる様にしています。これに船尾の灯り、船尾灯が有ります。船尾灯も白色です。これら灯火を航海灯としています。
夜間、自船から見て右からくる船の灯りは、何色でしょうか?赤でしょうか、それとも緑でしょうか?そして、船首灯とマスト灯の関係は?
見える絃灯の色は、赤い色です。
そして、白色の灯りが二つあり、
左側が低く(船首灯)、右側高く(マスト灯)見えます。
赤い灯火を見た船は、その赤い灯火を灯している船を避けなければいけません。
普通は、右に舵を切りますが、減速したり、
もします。
あと、真向かいで航行するから船舶は、互いに右に転舵し、左舷側を通行することになっています。
すなわち、船の世界は、右側通行をしているのです。