船の話 序章
船というものは、車、そして電車や飛行機と違い、普通の人にとっては馴染みのない乗り物である。
一般の人に「仕事は船乗りです。」と言うと、決まって、何を捕っているのですか?あるいは、
何の漁ですか?と聞かれる。
一般の人から見れば、船乗り=漁師と認識されているのだろう。
一方で、古くから存在する乗り物であり、現代社会において必要不可欠な乗り物でもある。
何に対して必要なのか。
それは、人や物を運ぶ事である。
海軍は、何ゆえ必要になるかといえば、それは人や物資を運ぶ船、すなわち商船を護るためである。
過去も現在社会も、物資の輸送は重要な事である。それを担っているのは海運の商船である。
シーパワーと言う言葉がある。
イメージ的には海軍、海上保安などの軍事や警備などをイメージしがちであるが、海運も含まれ、国レベルにおける総合的な海の力として用いられる。その中には、水産や海洋研究なども含まれる。
そしてシーパワーの基本となるのは、軍艦、巡視船、タンカーや貨物船などの商船、漁船や調査船などの「船」である。
その船について、思いつくまま記述していこうと思う。