船のよもやま話

船舶に関わる話題

船の話

船は、男性だろうか、或いは女性なのか?

 

軍艦や自衛艦は、見るからにいかつい。

戦艦には、大きな大砲も積んでいるし、大きな玉も打つ。

船体の色もグレーである。

如何にも男性に思える。

 

しかし、軍艦を含む全ての船は、女性として扱われる。

英語でも、she、彼女として称されている。

 

今と違い、昔の船のほとんどは、軍艦も含めて帆船だあった。

また、船乗りも男性ばかりであった。

これが船を女性として扱うことと何が関係するのか不明であろう。

 

まず、帆船に関して、帆船には帆を張るためマストとヤードが取り付けられている。

マストは、垂直に立っている柱であり、ヤードは水平にマスト取り付けたれている柱である。

マストは、漢字では艢と書き、「しょう」と読む。また、帆柱とも書く。ヤードは、帆桁とも書く。

この帆桁が数多くあると、簪・かんざしに見えることから、女性に見えると言ったことで女性。

 

次に船には男性ばかりが乗り込む。

船乗りは、船の掃除を行い、装飾物をピカピカに磨き上げ、塗装を行い、船の権威を保とうとする。軍艦も商船も船を綺麗にする事を大事としている。

そうなるとあたかも、船は男性がチヤホヤされているように見える。だから、船は女性。

 

さらに、

船はペンキを塗ってある。

現代は鉄で出来た船ばかりなので、錆させないため、塗装してある。

木造に船でも気が腐らせない様に塗装してある。

もちろん、美観の観点でも、綺麗に美しい色合いで塗装する。

この塗装は、あたかも女性が化粧を行っている様にも見える。だから、船は女性なのだ。

船齢も重ねてくると、船も厚化粧となる。一般の女性と変わらないのである。